アースソフト PT2の設定・導入方法について

(Windows 7 32bitの場合)





<Photo :とんかつサンド>



【PT2のインストールについて】
PT2 Rev.BにてTV番組を視聴・録画・再生するために最低限必要な導入方法について説明をしてみたい。
各ファイルの入手先については直リンしないが、ちょっとググれば簡単に入手できるはずだ。

文章にすると説明が長くなってしまうのでちょっとビビってしまうかもしれないが、順に従って間違えずに作業を進めていけば、殆どの方が
正常に動作すると思う。

尚、僕が導入したPCの主な構成は下記のとおり。
OS:Windows 7 Home 32bit(32bit版であれば、基本的にXPもVistaも同じ手順のはず)
CPU:Core i7 860
メモリ:4GB
グラフィック:RADEON HD5870
MB:GIGABYTE GA-P55-UD3


【必要なもの】
・PT2本体
・カードリーダー(推奨例:NTTコミュニケーションズ:SCR3310 市場価格2,000円〜2,500円)
・B-CASカード(3波に対応した赤カードがベストだが、WOWWOWなどの有料放送を視聴しないのであれば青カードでも衛星放送の受信はOK)
・各種アンテナケーブルや分配器など(衛星×2本、UHF×2本がベストだが、自分の必要に応じ、いずれか1本〜でも可)


↑NTTコミュニケーションズのカードリーダー、SCR3310。
HDUSから乗換えの場合はHDUSをカードリーダー代わりに使うことも可能らしいが、新たにカードリーダーを用意した方が無難。 


(PT2用ドライバ等)
・PT2-Windows-Driver-200.exe(アースソフトのメーカーサイトよりダウンロードできる)
・PT-Windows-SDK-201.exe(アースソフトのメーカーサイトよりダウンロードできる)

(視聴・録画・再生ソフト・デコーダー等)→「DTV関係ツール」のwebサイトよりダウンロード
・TVTest Ver0.7.13→ファイル名:「up0544.zip」
・BonDriver_PT-ST→ファイル名:「up0272.zip」
・MPV Decoder Filter→ファイル名「up0182.zip」

(その他)
・C++ 2008 SP1再配布可能パッケージ→ファイル名:「vcredist_x86.exe」(マイクロソフトよりダウンロード)


【手順1】(PT2の組み付け)

・PCの電源を落とし、電源ケーブルも抜いておく。
 PT2に触れる前に、身体に溜まっているかもしれない静電気を逃がしておく。
   基板上のチップ類や金属端子に触れないように気をつけながら、空いているPCIスロットへPT2を挿し込み、固定ブラケットをネジで固定する。

・アンテナケーブルをPT2の各アンテナ端子と接続する。
 ブラケットの表面に刻まれている「S」の刻印がBS/CS端子、「T」の刻印が地デジ端子となっているので、間違えないように注意。
 ちなみに、PCIブラケットのL字カド部から近い順に「BS→地デジ→BS→地デジ」となる。



↑PT2をPCIスロットに固定する。
 (ちなみに、PT2の右側に見えるのはPV4である。)


【手順2】(PT2のドライバ類をインストールする)

・PCに電源を入れ、起動させる。

・ハードウェア検知が始まるが、キャンセルしておく。
 (Windows 7の場合は、正常にドライバがインストール出来なかった旨のエラーが出るが、気にしない。)

・先に用意した「PT2-Windows-Driver-200.exe」を適当な場所から実行する。

・上記実行が完了後、続いて「PT-Windows-SDK-201.exe」を適当な場所から実行する。

・これでPT2本体のインストールは完了。
 コントロールパネル内のデバイスマネージャーの中にある「サウンド、ビデオ、およびゲームコントローラー」をクリックし「EARTH SOFT PT2」
 が表示されていれば本体のインストールは成功。


【手順3】(カードリーダーをセットする)

・PCを起動したままカードリーダーのUSB端子をPCのUSB端子に繋ぐ。

・すると、自動的にドライバのインストールが始まる。(Windows 7の場合)
 正常にドライバがインストールされなかったり、本体からのインストールでは不安な場合は、NTTコミュニケーションズのサイトから最新のド
 ライバをダウンロードしてインストールする。

・カードリーダーにB-CASカードを挿し込んでおく。
 カードリーダーの上面(LEDがある側)から見た場合、赤や青色のカード面は下向きに挿し込む。(ICチップ面が上側)
 正常に挿し込まれていると、挿し込んだ後、LEDが数秒間点滅し、やがて点灯に変わる。


【手順4】(その他1)

・C++ 2008 SP1再配布可能パッケージ→ファイル名:「vcredist_x86.exe」を適当な場所から実行し、インストールする。
 (諸情報によると、これはインストールしなくても問題ない場合が多いらしいが念のため。)


【手順5】(視聴・録画・再生ソフトをインストールする)

・TVTest Ver0.7.13 「up0544.zip」を適当な場所に解凍する。
 すると、「up0544」フォルダが生成され、中にTVTest.exe他、各種ファイルが展開される。

・「up0544」のフォルダ名を仮に「TVTest_01」とでもリネームしておく。

・BonDriver_PT-ST→ファイル名:「up0272.zip」を適当な場所に解凍する。
 すると、「up0272」フォルダの中に各種ファイルが展開される。

・「up0272」フォルダの中から下記4つのファイルを「TVTest_01」フォルダ内にコピー&ペーストする。
 BonDriver_PT-S.dll
 BonDriver_PT-T.dll
 BonDriver_PT-ST.ini
 PTCtrl.exe

・MPV Decoder Filter→ファイル名「up0182.zip」を適当な場所に解凍する。
 その展開された「up0182」フォルダ内にある、「Nomal」フォルダから「Mpeg2DecFilter.ax」と、「up0182」フォルダに解凍されているInstall.bat
 を「TVTest_01」フォルダ内に入れ、Install.batをダブルクリックしてインストールを実行させる。

以上で視聴・録画・再生ソフトのインストールは完了。
続いて視聴・録画・再生ソフトの設定に入る。


【手順6】(TVTestの設定について)

・B-CASカードが確実に挿し込まれているのを確認し、「TVTest_01」フォルダ内にある「TVTest.exe」をクリックしてTVTestを起動させる。
 するとTVTestが起動し、「TVTest初期設定画面」が表示される。



・「ドライバ(D)」の欄の参照ボタンを押し、「TVTest_01」フォルダ内にある「BonDriver_PT-T.dll」(地上波)を指定する。

・「デコーダ(C)」の欄は「MPC-MPEG-2Video Decoder」を選択する。

・「レンダラ(R)」は「デフォルト」

・「カードリーダ(E)」は「スマートカードリーダ」に設定する。

・「録画ファイルの保存先フォルダ」には、録画した動画ファイルを保存させるのに適した場所を任意に指定する。

・「OK」を押した後、チャンネルスキャンの開始を勧められるので、素直に「はい」を押す。

・チャンネルスキャンが始まり、正常に進めば数分後に全ての視聴可能な地上波チャンネルがTVTestに登録され、初期設定が完了する。

以上が基本的な初期設定作業となる。

TVTest画面下側の<チャンネル>をクリックすると、登録されたチャンネルリストが表示されるので、観たいチャンネルを指定すればOK。
録画したい場合は<録画>と表示されているところをクリックすれば録画が開始され、もう一度押せば録画が停止する。
録画した動画ファイルは上記で指定した保存フォルダにtsファイルとして保存されているはずである。


【手順7】(再生設定)

手順6までが成功していれば、録画されたtsファイルを右クリックして「プログラムから開く」を選択した後、TVTestを指定すれば再生される。
しかし、ひとつのTVTestファイルを視聴・録画用と使い回しすると、何かと厄介なことが起きかねない。
そこで、再生専用にもうひとつTVTestフォルダを作っておくことをお勧めする。
手順は下記のとおり。

・「TVTest_01」フォルダを丸ごとコピーし、そのまま適当な場所へ貼り付ける。
 すると「TVTest_01」のコピーフォルダが作成されるので、「TVTest_再生用」とでもリネームしておく。

・録画した動画ファイルを右クリックし、「プログラムから開く」を選択した後、新たに作成した「TVTest_再生用」フォルダ内のTVTest.exeを
 指定すると、動画が再生される。
 後は必要に応じてtsファイルの実行アプリに「TVTest_再生用」フォルダ内のTVTest.exeを登録すれば良い。

ここまでの作業が終われば、とりあえずの初期導入は完了。
地デジ用のアンテナを1本だけしか繋いでいない方はここで一旦終了となるが、複数のアンテナケーブルを繋いでいる方は次の段取りに
進もう!(手順8へ)




【手順8】(複数チャンネルの視聴&録画設定)
手順7の再生設定と同様に、複数チャンネルの視聴・録画に一つのTVTestファイルを使い回しするよりも、それぞれに独立させた方が何
かと混乱が少なくなるのでお勧め。
ということで、手順7と同様に・・・
・「TVTest_01」フォルダを丸ごとコピーし、そのまま適当な場所へ残りの接続チューナーの数だけ貼り付ける。
 すると「TVTest_01」のコピーフォルダが作成されるので、それぞれにリネームする。
 「TVTest_地デジ1」「TVTest_地デジ2」「TVTest_BS1」とでもリネームしておく。
(全4チューナーの場合でも、BS用は後でコピーフォルダを作成するので、とりあえずは一つで良い)
 今のところは全てのフォルダの中身は同じなので、どれがどの名前でも構わない。

・まずは「TVTest_地デジ1」フォルダ内のTVTestを起動させ、画面上を右クリックして「設定」を選択する。

・設定メニューの「一般」を開き、一番上にある「ドライバの検索フォルダ(F)の参照ボタンを押し、「TVTest_地デジ1」フォルダを指定する。

・同じく「一般」の「デフォルトのドライバ」より「指定したドライバ」にチェックを入れ、「TVTest_地デジ1」フォルダ内にある「BonDriver_PT-T
 .dll」を指定し、「OK」で閉じる。

・TVTestを閉じる。

・続いて「TVTest_地デジ2」フォルダについても、上記「TVTest_地デジ1」フォルダの設定変更と同じ手順を踏んでいき、それぞれの指定
 フォルダを「TVTest_地デジ2」に変更すればOK。


(BS/CSチューナーの設定)
・「TVTest_BS1」フォルダ内の「BonDriver_PT-ST.ini」のファイルをメモ帳などで開き、「UseLNB=0」を「UseLNB=1」に書き換えて上書き
 保存する。
 これはBSアンテナの電源をオンにするためで、BSチューナーを内蔵したレコーダー等に内蔵されている分配器から後ろにPT2を接続
 する場合は「UseLNB=0」のままでも受信出来る場合がある。

・次に「TVTest_BS1」フォルダ内のTVTestを起動させ、画面上を右クリックして「設定」を選択する。

・設定メニューの「一般」を開き、一番上にある「ドライバの検索フォルダ(F)の参照ボタンを押し、「TVTest_BS1」フォルダを指定する。

・同じく「一般」の「デフォルトのドライバ」より「指定したドライバ」にチェックを入れ、「TVTest_BS1」フォルダ内にある「BonDriver_PT-S
 .dll」(衛星波)を指定し、「OK」で閉じる。(注!今回は衛星波の設定なので、PT-Tではなく、PT-Sを指定すること!!!)

・TVTestを一旦閉じ、再び起動させて再度「設定」メニューから今度は「チャンネルスキャン」を選択する。

・「対象チューニング空間」には「BS」が設定されているはず(違っていたらBSに切り替える)

・「スキャン開始」ボタンを押して、チャンネルスキャンを始める。

・数分〜数十分後に全てのスキャンが完了し、設定完了となる。
 (但し、B-CASに青色カードを使用している場合、WOWWOWなどの有料チャンネルはスキャンされない。)

二つ目の衛星波も使用する場合、たった今設定を終えたBS用TVTestフォルダのコピーフォルダを作成し、地デジの時と同様にリネー
ムしておく。
そしてTVTest_BS1と同様にチャンネルスキャンを実行すればOK。

最後に、それぞれのフォルダからTVTestのショートカットをデスクトップに作成し、「TVTest地デジ1」「TVTest_地デジ2」「TVTest_BS1」
「TVTest_BS2」のようにリネームすればOK。

以上で、複数チャンネルの視聴&録画および再生に関する全ての設定が完了する。
お疲れ様でした。
(記:2011年1月25日)


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